アビリティ支援センターについて

1.ミッション

 名古屋大学は、障害のある学生が、その障害によって修学上不利益を被ることのないよう努めています。この目的のために名古屋大学はアビリティ支援センターを、学生支援本部内に設置しており、障害のある・なしに関わらず、全ての学生が同様に修学できる環境づくりに努めています。

ミッション

  • 障害のある学生の修学支援
  • 障害のある学生のための事前的改善措置の推進
  • 合理的配慮提供のための建設的対話の推進
  • 学生の障害に関する相談
  • ピア・サポート活動の推進
  • 障害者支援に関する啓発・周知活動
  • 障害学生支援に関する研究

2.構成

 アビリティ支援センターは、現在、臨床心理士、障害学生支援コーディネーター、事務職員など4名で構成され、本学において障害のある学生と障害のない学生が平等に修学できる環境を整えるために様々な活動を行っています。
詳しく

室長 工藤晋平(くどうしんぺい) 特任准教授・臨床心理士

 「障害」という言葉は一般に考えられているほど、境界の明確なものではありません。たとえば、もしもメガネの使用が許可されなければ、「障害」を持つ人はたくさんいることになるでしょう。WHO(世界保健機関)は最近、ICF(国際生活機能分類)という枠組みで、健康や障害を3つの水準、心身機能・身体構造の水準(いわゆる疾患や医学的障害)、個人の活動の水準(日常生活での困難)、社会的な参加の水準で考えています。ある人が「障害」を持つかどうかは、周囲の環境との相互作用によって決まる、というのが現在の「障害」像です。 アビリティ支援センターで私たちが取り組もうとしているの、こうした「関係性の調整」です。各学生がどのような困りごとを抱えているか、その生活の質が高まるために学生自身はどのように自分の状態と付き合い、大学はどのような環境整備を行なえば良いか、そうした手助けを行なおうとしています。 自分の力だけではうまくいかない「困りごと」がある時には、相談に来てください。大学が誰にとっても学びの場となるよう、取り組んでいきたいと思います。

井手原千恵(いではらちえ) 障害者支援専門職・臨床心理士

 私はこれまでいくつかの大学でさまざまな背景をもった学生さんの支援を行ってきました。学生さん以外にも、さまざまな価値観を持つ若者から年長者まで、生きづらさをなんとかしたいとやってくる人たちのお手伝いをしてきました。もしかすると、あなたと似ているような困難さを持った人との経験が役立てられるかも知れません。心理カウンセリングや環境調整など、ひとりひとりのニーズに丁寧に応じていきたいと思っています。

茂大祐(しげだいすけ) 障害学生支援コーディネーター

 これまで、重度障害を抱える方や発達特性のある方など、さまざまな学生と関わってきました。環境などにより、困難さはそれぞれ異なります。個別のニーズに耳を傾けていくことが大切になります。その上で、適切な配慮につないでいきたいと思います。 これから一緒に考えていきましょう。

3.沿革

2009年10月
障害学生への支援体制検討ワーキンググループの設置
2010年2月
名古屋大学における障害学生への支援に関する要項名古屋大学における障害学生への支援に関する申し合わせが制定、2010年4月1日から実施
2010年3月
障害学生への支援体制検討ワーキンググループを解散
2010年4月
名古屋大学学生相談総合センター内に障害学生支援室開室
障害学生支援ワーキンググループ設置
2012年3月
障害学生支援サポーターグループ「air(あいる)」が名古屋大学総長顕彰を受賞
2012年4月
名古屋大学における障害学生への支援に関する申し合わせを改定
2012年10月
工学部3号館北棟2階に、障害学生支援室分室が設置
2013年9月
障害学生支援室が、工学部7号館現在の場所(旧712教室)に移動
2014年11月
障害学生支援サポーターグループ「air(あいる)」が、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)主催の第10回シンポジウムでGood Presentation賞を受賞
2016年4月
障害者支援室との連携を開始
2018年2月
第10回発達障害学生修学支援体制構築に関する合同研究協議会開催
2018年4月
学生相談総合センターが学生支援センターとして改変
2021年4月
学生支援センターを全学的な組織として位置づけ、学生支援本部に改称。あわせて障害学生支援室も正式にアビリティ支援センターとして再編された。