入学希望の方へ

 名古屋大学では、さまざまな障害を持った学生が学んでいます。全学生のうち約0.5%が障害があると分かっている学生です。
 アビリティ支援センターは入学後の支援を行なっていますが、入学前の段階でもそれぞれの障害に合わせた支援が行なわれています。

1.来校時の配慮

 名古屋大学ではオープンキャンパスや名大祭、ホーム・カミング・デイ、あるいは公開講座など、学外の方にお越しいただいて、大学生活や日ごろの研究活動の成果に触れていただく機会を設けています。こうした行事に参加される際には、キャンパス内の移動、各種イベントへの参加等について、障害のある学生が障害のない学生と同じように行なえるよう、必要な配慮(調整)を行なっています。
 詳しいことは、アビリティ支援センターまでお問い合わせください。

2.受験時の配慮

 入学試験は、受験者が名古屋大学に入学する者としてふさわしいかを判断するために行われます(その要件は各学部、各研究科のアドミッションポリシーとして公開されていて、これは募集要項に記載されています)。そのために学力試験が課されます。しかし、視覚障害のために文字が読みにくい、手に障害があるために書くことが難しい、読字障害があるために印刷された文字では文意を読み取れない、発達障害のために周囲の音で注意力を乱されやすい、といったことがあると、本来の学力より低い結果しか出せなくなります。それは適切な判断が行われるとは言い難い状況です。
 そのため、障害のある人が障害に由来する困難から不利益を被ることがないよう、名古屋大学では受験の際に、障害の特性に合わせた配慮(調整)を行なっています。
詳しく
 どのような配慮(調整)が行われるかは、以下の配慮申請の手続きにある「相談」の段階でお尋ねください。
 なお、受験に関する問い合わせ先は、当支援室ではなく、名古屋大学入学試験事務室となります。ご注意ください。

手続き

 平成31年度学部入試(2019年4月入学)における配慮申請手続きは以下の通りでした。今年度の手続きではありません。今年度の要項については、必ず入学案内のページに掲載される募集要項をご覧ください。また、大学院入試に関しては、各大学院にお尋ねください。

① 相談申込

時期:平成30年12月27日まで

方法:以下の3点の書類を入学試験事務室へ郵送
大学入試センター試験において受験上の配慮を受ける人は、大学入試センターから交付される「受験上の配慮事項決定通知書」の写しを併せて添付。

A4の用紙
(様式は自由)
以下を記載
・出願予定の選抜種別
・志望学部・学科(専攻)
・障害等の状況
・受験上の配慮を希望する事項等
・志願者本人の連絡先
用紙は任意
障害等に関する医師の診断書,障害者手帳等(写しでも可)
A4の用紙
(様式は自由)
出身学校関係者の添書
(学校における修学状況および学習上の配慮状況等を記載したもの)

② 相談

障害の状況やこれまでの支援について伺い、受験時に必要な配慮を協議。

③ 出願

相談後に名古屋大学から交付される「配慮事項決定通知書」の写しを、出願時に他の出願書類と一緒に提出。

④ 受験

定められた配慮が提供されているかを確認して、受験に臨む。

3.入学後の支援

 入学試験に合格後、名古屋大学に入学すると、それぞれの学部、もしくは大学院での科目の履修が始まります。これに関しても、受験時と同等の配慮(調整)が可能です。もちろん、受験と通常の科目履修とでは必要とされるものが異なりますが、それぞれの入学者が抱えている困難に沿った支援を提供するという点では変わりはありません。
 配慮(調整)の必要な入学生は、申請手続きについて案内をしますので、入学手続き書類に同封されるアビリティ支援センターまでご連絡ください。受験時に配慮の申請をされた方には、アビリティ支援センターからも確認の連絡をさせていただきます。
 入学後の支援について知りたい方は支援のことをご覧ください。
 なお、支援の際には大学入学前までに受けていた支援、特に高校などでの修学支援に関する情報があると大学での支援を考えるのに役立ちます。相談の際には、そうした情報や資料をお持ちいただけると参考になります。