支援内容

  1. ホーム
  2. 支援内容
  3. 発達障害

発達障害

 近年、発達障害のある人々が増加していると言われます。この原因についてはここではお話しませんが、日本の高等教育機関においても発達障害のある学生が増加傾向にあります。例えば、履修方法や掲示板の見方がわからない、スケジュール管理や実験の手順が覚えられないといった情報処理に困難を示したり、表現がうまくできない、グループでの活動ができない、相手の意図や気持ちがわからないなどのコミュニケーションに困難を示したりする学生が少なくありません。  

 アメリカ精神医学会による精神疾患の分類と診断のマニュアル第5版(DSM-5: the Fifth Edition of the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders: APA, 2013)によると、一般的に発達障害と呼ばれる障害は、「神経発達障害(Neurodevelopmental Disorders)」という大きなカテゴリーに分類されています。この中には、知的障害、コミュニケーション障害、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、特異的学習障害、運動障害、そしてその他の神経発達障害が含まれています。

 高等教育機関において、比較的多く見られるのは、コミュニケーション障害、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、特異的学習障害かと思われます。しかし、「大学全入時代」と言われるように、高等教育機関の学生も多様化してきておりますので、今後はいろいろなタイプの発達障害学生が増えてくる可能性が考えられます。では、以下に簡単に高等教育機関において比較的話題になる発達障害を紹介します。


コミュニケーション障害(Communication Disorder)

 言語・非言語コミュニケーションの使用に困難があり、例えば挨拶や情報共有が出来ない、教員の前と友人の前で同じような話し方をしてしまう、相手が理解できているか確認せずに話し続ける、「ほのめかし」や比喩など曖昧な情報への理解困難などが挙げられます。

自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)
 複数の状況にわたって社会的コミュニケーションと社会的相互作用に困難があります。上述したコミュニケーションや相手の意図を読み取ることや、社会的交流場面における受け答えが難しかったり、仲間への関心が低い、友人が少なかったりします。常同的ないしは反復的な運動や行動といった、いわゆる「こだわり」の強さがみられることもあります。
 これまで広汎性発達障害に分類されていた自閉性障害、アスペルガー障害、高機能自閉症などとよばれていた発達障害は、DSM-5では自閉症スペクトラム障害に包括されています。

注意欠如・多動性障害(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD)
 不注意や多動性ないしは衝動性が特徴の発達障害で、計画を立てることができなかったり、作業を手順よくこなせなかったりすることが修学上の場面で生じることがあります。忘れ物やなくし物が多い、約束を守れない、時間管理が苦手、片付けができないなどの「不注意優勢タイプ」、自分のことばかり一方的に話す、落ち着きがない、他者の話を聞くことができない、衝動的にその場において不適切な発言などをしてしまうなどの「多動性・衝動性優勢タイプ」、そして両者が混在する「混合タイプ」があります。
 
特異的学習障害(Specific Learning Disorder)
 全般的な知的発達に遅れはないものの、学習スキルやアカデミック・スキルの習得や使用に困難があります。読字障害、書字障害、算数障害といった学習障害のタイプがあるとされ、重複して問題が示されることもあります。読字障害はディスレキシア(Dyslexia)とも呼ばれ、文字の認識や音への変換、読解などに困難を示します。

 これまで障害学生支援室では、発達障害の学生に対して、専門的なアドバイス、例えばスケジュール管理アプリやソフトウェアの使用に関するアドバイスや、修学や研究、アルバイトに対する時間配分などに関する助言を行っています。また、周囲の人々とのコミュニケーションが上手ではない学生の場合、本人の承諾を得て、学内の関係教職員に情報の提供を行い連携した対応を行っています。

  • はじめに
    名古屋大学では、障害のある学生が、その能力に応じて十分な教育を受け、豊かな学生生活を実現できるように取り組んでいます。
  • まず相談を!
    障害があるなどの理由により、修学や学生生活においてとまどいや不安があったら障害学生支援室に相談してください。
    支援体制・プロセス
学生相談総合センター障害学生支援室